入院20日目 明日は退院 同室ニャンコさんのこと

  • ステロイド治療 → プレドニゾロン5mg×5錠の25mg
  • 予防薬 → 胃潰瘍予防にネキシウム20mg 骨粗しょう症対策にエディロールカプセル1錠
  • 痛み・炎症止め → なし
  • うがい薬(トラネキサムとハチアズレの混合薬) → 3回程度200ml使用
  • 睡眠 → 24:30 〜 5:30 10:30〜11:30
  • 食事 → 普通食 × 3  カフェのホットドッグ2口(どなたか覚えていらっしゃるでしょうか。念願のホットドッグ。脂肪肝てんぽこ、家族に頼んで、2口だけおすそ分けしてもらいました。うれし。) ストレートアイスティー
  • 天疱瘡症状 → 舌全体の違和感弱まる 歯磨きで歯茎からの出血がほんの少しあり  違和感ほぼなし たまに食べ物がしみる 
  • ステロイド副作用 →  骨粗しょう症の悪化(元々骨粗しょう症だった。悪化が副作用なのかは名言できないが、転けたら骨折れるレベル)
  • 体重 45.95kg
  • その他 → 37.0度の微熱(平熱は36.5度ほど) 咳・痰  喉の奥・胃の違和感かなり軽減

    明日の朝の血液検査をもって、退院だそうです。

    今日は1日、特になにもなく。
    仕事をしたり、刺繍もちょっとだけしたり。

    やっぱり仕事が気になって、いろいろやってしまって、代わりにやって下さっている先輩に、「ちょっと元気になったんだな。でも無理するなよ、無理しちゃ意味ないぞ。」と、言われました。
    あと、「これからどうしたい?」とも。

    入院がなければ、仕事を続けたい。

    でも、これから先また、入院を何度もしなくてはいけなくなったら、今回みたいに突然なったら、と、思うと、辞めた方が迷惑かからないのかな‥とか。

    やめて、田舎に戻って、家族と暮らして、陶芸とかしたいかも、とか、なんか俄かにそれもいいかもとか思ったり。
    なんか、仕事できそうな気がする。
    根拠のない自信。


    とりあえずは、都内某所に帰って、A病院で目力先生に相談してみよう。

    仕事も、やってみよう。

    また入院になったら、その時辞めるか考えよう。


    このまま寛解するかもしれないし。

    寛解しなくても、なんとかなるさ、いい方にいくや、きっと。


    私がこの入院で、いつも前向きにいられたのって、真向かいのベッドの女性のおかげ。
    私は、人の言うことやオーラに影響を受けやすい。

    この女性、ニャンコさんと呼ぼう。
    ちょっとネコっぼい、60代の女性。

    ニャンコさんは、類天疱瘡。
    糖尿病と白内障もあって、罹患3年目。
    血小板交換治療のため、他県から来ていた。
    私より、一週間くらい先輩だけど、違う部屋にいたから、入院3日目くらいから同室になった。

    ニャンコさんは、血小板交換治療のあと、とてもきつそうだったけど、いつも周りの人を気遣って、笑わせていた。
    看護師さんたちも、ニャンコさんが大好きな感じ。
    もちろん私も。
    不思議に、親しい気持ちになる人。
    多分、嘘がなくて、がんばっていて、やさしいから。

    「なーんでこんな病気にって、誰にも気づかれないようにお風呂で泣いてね。ポロポロ涙が出てね。でも、私が暗かったら、家が暗くなる。おんなじ生きるなら、明るくいかんとね。家の中、きつくて掃除できんで散らかってても、明るくせなね(笑」
    って言う。ニャンコさんは、すごい。

    「自分のための治療だもん、きつくてもありがたい。なーんがんばらなん。(自分自身に)がんばれーがんばれー。」

    「ちょっと痛くてもね、なんの食べて治さなって、がんばって食べると。」

    「あー良かった。あーありがたい。」

    「ありがとう」


    年上だけど、なんだか可愛らしい人。
    私はついついタメ口。

    2人で夜景を見て(病室は高層階)
    「百万ドルの夜景だね。」
    って、毎日言ってました(笑

    なんと、ニャンコさんも明日は退院!

    私の方が先に木曜退院、って言われてたけど、ニャンコさんはその後で、すぐにでも退院でいいって言われていて。
    ちょっと私にあわせてくれたみたい。

    私も、ニャンコさんを残して退院はやだなぁって心から思ってたから、すごく嬉しい。

    で、ひとつだけ、さみしい。

    明日から、ニャンコさんの前向き発言が聞けない。


    でも、ニャンコさんの携帯に私の番号もメールアドレスも登録したから(許可を得て、私が)

    これからも、不思議な縁が続くといいなぁ。


    私が前向きに早くよくなれたのって、多分ニャンコさんのおかげ。


    本当に私はラッキーガール。(だから三十路が何を何度もっ!)


    きっと、退院してもうまくいく。
    どうなっても、いい方向にいける。


    がんばりまーす。
    休み休みしつつ。


    ちなみに、病内図書館で借りた、山岸涼子先生の「言霊」というマンガによると、
    口に出したり、頭で思う言葉は大脳に影響を与え、それが身体と心に繋がるので、初めは偽善に感じても、ポジティブなことを考えたり、口に出すのはとてもいいのだそう。
    他人の不幸せや失敗を願うということは、実は、自分を不幸せや失敗に導いてしまうんだそう。
    逆も然り。

    偽善と思っても、他人の幸せや成功を願えば、まずは自分が解放されると。
    (もう返しちゃったから、間違えてたらごめんなさい。ニュアンスは合っているはず)


    ま、難しいときもあるでしょうけどね。

    ニャンコさんを思い出して、前向きに明るく、ありがとうでいきたいですね。


    この病室最後の夜。

    おやすみなさい。