ステロイド副作用としての骨粗しょう症

若先生より
「かなりの骨粗しょう症
と言われた私ですが、
看護師さんに伺ったところ、ステロイドの副作用だけで、健康なところから急激に骨粗しょう症になったとは考えにくく
もともと、骨粗しょう症気味で、それが進行したのではないかとのこと。
(これは、糖尿など他の副作用にも言えることだそうです)

自覚はなかったのですが
祖母が骨粗しょう症だったこと、牛乳を飲まないこと、何かが原因なのかなぁ…と思っています

エディロールとボナロンのお薬で改善する予定です

以下

骨粗しょう症ホームページ
いい骨.jpより抜粋


2011年11月18日コラム
第55回 骨粗しょう症には種類があります②
ステロイド骨粗しょう症に迫る
病気や薬が原因でおこる骨粗しょう症のことを、「続発性骨粗しょう症」、または「二次性骨粗しょう症」といいます。そして、薬による骨粗しょう症の中でいちばん多いのが、経口ステロイド(副腎皮質ステロイド)の内服が原因の「ステロイド骨粗しょう症」です。
経口ステロイドを長期に服用する病気がある方は、骨粗しょう症にも注意しましょう。

ステロイド骨粗しょう症とは?
ステロイド骨粗しょう症とは、経口ステロイド(副腎皮質ステロイドの内服薬)を長期に服用している人がかかりやすい骨粗しょう症です。
経口ステロイドは炎症を起こす病気全般の治療に幅広く使用され、ぜんそくやリウマチ、膠原病甲状腺の障害などの慢性病にも効果があります。ところが、経口ステロイドには副作用もあり、中でも頻度の高いのが骨粗しょう症とそれに関連する骨折なのです。そして、ステロイド骨粗しょう症の特徴として、骨密度の低下よりも骨の強度低下に伴う骨折リスクが大きいということがあります。そのため骨密度が著しく低くないのに骨折することも少なくありません。
アメリカでは、骨粗しょう症の患者2,000万人のうち、約20%(400万人)が経口ステロイドによるものであり、そのうちの長期服用患者の25%が骨折していることが明らかになりました(1996年米国リウマチ学会の調査)。日本での実態は不明ですが、経口ステロイドの長期投与の対象となる病気の人は100万人もいると推定されています。(日本骨代謝学会HPから)
ここで問題となるのは経口ステロイド(飲み薬)で、塗り薬(外用薬)が骨粗しょう症のリスクを高めるわけではありません。
経口ステロイドを数カ月服用することで骨量は約10%減少し、3~6カ月で骨折(多くは椎体骨折※1)のリスクが最も高くなるという報告もあります。1日の経口ステロイド服用量が増えると骨折のリスクも高くなりますが、少ないからリスクがなく、安心ということはありません。ステロイドの量としては、プレドニゾロンという薬に換算して1日2.5mg未満の服用で、椎体骨折リスクは1.55倍、1日7.5mg以上では5倍以上、大腿骨近位部骨折も2倍以上になります(日本骨代謝学会「ステロイド骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン」2004年版から)。
※1 椎体とは:頸椎から仙骨までの脊椎骨のこと。

1日5mg以上では骨粗しょう症治療薬による治療、5mg未満では生活、栄養、運動療法による経過観察
日本骨代謝学会は、「ステロイド骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン」で、次のような場合に骨折リスクが高まるとして、薬物治療の対象にあげています。
経口ステロイドを3カ月以上使用中か使用予定の患者さんで、以下の条件の場合です。
 
①既存の骨折があるか、治療中の新規骨折がある
②骨折がなくても骨密度が若年成人平均値(YAM)の80%を下回る
③経口ステロイドを1日5mg以上使用
 
経口ステロイド服用量が1日5mg 未満の場合は、原発骨粗しょう症と同じように、生活・食事・運動療法をしながら経過観察をするよう推奨されています。→第27回コラム>>
経過観察としては、半年から1年に1回は骨密度測定と胸腰椎X線撮影を行う必要があります。骨密度が高くても骨折することがあるという特徴をもつステロイド骨粗しょう症では、1日10mg以上の服用例で特に注意が必要であり、経過観察も骨密度測定だけでは不十分です。